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人工呼吸器モード《A/C》アシストコントロールをしっかり理解しよう!

どうも、さじです。

今回はアシストコントロールに関してまとめていきたいと思います。

そんな時に使ったらいいのかについてまとめていますので、実臨床で使う際の参考にしてもらえたら嬉しいです。

《A/C》アシストコントロールとは何か

アシストコントロールはは二つのモードに分けることができます。

アシストモードコントロールモードです。

アシストモードでは呼吸器の設定でトリガーが感度を設定します。

トリガー感度によっては患者の自発呼吸をしっかり把握できなかったり、逆に検出しすぎて過換気になってしまうので注意が必要です。

コントロールモードは機械の設定で患者に強制換気を送るモードとなります。

強制換気のタイミングはタイムサイクルと呼ばれ、一定時間の中で自発呼吸が無い場合には強制換気が入るというものです。

A/Cはアシストとコントロールが混合した換気モードになり、患者さんは一定の換気量を維持しながら呼吸状態の改善を目指します。

アシストコントロールはどんな時に使われるのか

アシストコントロールの対象は自発呼吸が弱い、または自発呼吸が無い人に多く使用されるモードです。

患者の換気状態が悪い場合には、深い沈静をかけつつアシストコントロールで換気状態を維持。

鎮静を徐々に緩めて自発呼吸がしっかり出てくるようになれば、自発モードへの切り替えを行うような使い方もできます。

対象としてはかなり重症な患者に多く使われている印象なので、ICUなどの急性期で多く見られます。

アシストコントロールのメリット・デメリット

アシストコントロールのメリット・デメリットについてしっかり理解していきましょう。

メリット①:呼吸仕事量の軽減

アシストコントロールでは設定された換気条件で一定の換気が維持されます。

自発呼吸がある場合には、患者は自分の力で息を吸う時に機械側から設定された換気条件で換気の補助が入ります。

その為患者の換気条件に関わらず、設定された換気条件で空気が送られてくるので、患者は自分の筋肉を使わずとも息をすることができるんです。

自分で息をしなくてもいいため、本来使う筋肉を使わなくていいので、呼吸仕事量の軽減につながります。

メリット②:換気量が一定

アシストコトントロールでは自発換気と強制換気両方の設定は機械の設定値によって送られます。

なので患者が息を吸うときにどのくらい吸って、どのくらい吐いたかがバラバラにならず一定の換気量を確保できます。

患者の換気量が一定の場合のメリットとして、酸素の付加や二酸化炭素の排出が一定になるため換気状態が安定します。

デメリット① 過換気に注意

ただ注意しなくてはならないのが、自発呼吸が多いのにアシストコントロールを設定した場合には過換気になり低CO2となってしまいます。

低CO2の場合には冠動脈の血流が低下するか、脳血流が低下が起こる可能性があり注意が必要です。

アシストコントロールの注意点

アシストコントロールの注意点として、過換気が挙げられます。

患者さんの自発呼吸が多い場合には全ての自発呼吸にアシストが入ってしまうので、換気量が通常より多くなってしまいます。

過換気になってしまうと、脳血流の減少や冠動脈への血流が減ってしまう為、患者の状態観察に注意が必要です。