どうも、さじです。
今回は海外の医療資格シリーズ
『PA(Physician Assistant:フィジシャンアシスタント)』についてです。
日本ではあまり馴染みのない資格なので、知ってる人も少ないかもしれません。
- 海外でも人気な資格の一つ『PA』
- どんな資格なのか
- どういうことをしているのか
まとめましたので、読んでみてください。
PA(フィジシャンアシスタント)とは
フィジシャンアシスタントはアメリカとカナダで認められている医療系国家資格の一つです。
内容としては医師国家資格に近いものがあり、医師の診療の補助を目的に作られた資格になります。
仕事内容としては
- 患者の診察
- 診療の計画
- 薬剤の投与
- 手術の立ち会い
- マネジメント
などを行う事ができます。
実際に医師と同じような事をするので、もう医師の資格と同じなんじゃないの?と思うかもしれませんが、実際には細かく違います。
海外でのPAは医師の『パートナー』
海外でPAの資格はとても人気があります。
その理由が彼らが医師の『パートナー』だからです。
監督する医師の元で医療行為が行われる
患者に対する治療や処置など、医師自身が行うことはたくさんあります。
しかし、一人の医師で出来ることは限られてきますが、もしも自分と同じように診察や診療の計画・投薬など自分と同じ事ができる人がもう一人いたらどうでしょうか?
一人でできる事が二人分になるので、今まで以上に患者に関われる時間を多く取る事ができます。
もしも医師に何かあった場合には、直接的な指示は医師が出すにしても、それらの行為をPAが代わることができるのです。
PAは監督してる医師の元で上記の医療行為を行いますが、それ以外の場所では行う事ができません。
PAはあくまで医師の診療の補助
実際に海外のPAは様々な場所で仕事をしています。
外科領域では実際に手術時に第一助手などとして手術に入り、医師と一緒に手術を進めることもあります。
また医師の手術後における書類整理やカルテ記載などもPAが代わることで、医師は手術に専念して手術件数が上がったという報告もあるようです。
救急領域では医師が診療する前にPAが診察をして、治療を開始します。
外科的な処置が必要な治療でもPAが傷の処置をしますし、レントゲンや血液検査が必要だと判断すればPAがオーダーを出したりします。
その結果を医師にフィードバックし、指示を仰ぎながら診療を行うのです。
今後日本でもPAの資格は必要になる可能性がある
以前にもフィジシャンアシスタントの話が日本でも出てきたことがあります。
看護師協会は看護師の上位資格として考えているようですが、医師会などの反発もあり実際に資格として成立していないのが現状です。
在宅医療の中で民間で無資格のPAとして働きながら、医師の補助を行う方々がいます。
一人の医師に複数人のPAが同伴し、各家を訪問し患者さんの往診が行われます。
医師は患者さんの診察を行い、ある程度の診療計画を立てたらあとはPAの人がその他のことを行う。
- 患者の往診予定の計画
- 薬の発注や次回受診日の決定
- 車の準備や運転
- 医師の道具の準備・片付け
- 関連各所との連携
など、医師には医師にしかできない事に集中してもらい、その他をPAが行うというものです。