臨床工学技士として働き始めた時に、最初は透析を学んでから他の業務にいければ良いかなって考える人多くないですか?
確かに我々の仕事は人工透析と共に増えてきたと行っても過言ではないくらいに多くの人が人工透析業務に従事しています。
しかしそれが1番良いとは決まっていません。
人工透析を知っていれば転職にも有利だから最初は透析がいいよね。
って話を聞いたことがあります。
そうなのでしょうか?
実際に臨床工学技士として透析業務以外の分野から勉強を開始して、人工透析業務をしなくても大成している人はたくさんいます。
臨床工学技士として働いていくためにスキルや医学的知識はもちろん必要です。
しかしそれ以上に大事なのは当たり前になりますが『社会人としてのスキル』です。
・PDCAを回せるようにする
・仕事の本質を捉えられる力がある
・コミュニケーションがしっかりと取れる
それらを合わせて
常に自分の成長につなげることができるようになる力
がこれらかの臨床工学技士には必要です。
社会人のスキルは学ぶものではなく日々の積み重ね
社会人からの勉強は非常に大事です。
でも勉強だけで得られる知識には限界があるし、それ以上に得ようとしたら自分自身で取りにいけないものばかりになります。
自分で取りに行くと聞いて、それはなんだろう?と考えるかもしれませんが、それは勉強からでは決して得られないものです
勉強で得られないものは経験です。
どんなことをしてどうやって進んでいったか。失敗して試行錯誤して進んだかなど。
PDCAを回すことが自分の一番の経験になります。
何かを成功させた、何かを成し遂げたという経験は自分自身が行動しないと決して得ることができません。
その前には限りなく多くの失敗と、その経験から得た対策が自分の知識と経験としてたまっていきます。
それが1番社会人として必須の知識とスキルと言えるでしょう。
仕事の本質を得ることができれば無駄がなくなる
仕事をしていく中でやり方通りにやるのはもちろん大事かもしれないですが、その中にも無駄なことがあるかもしれません。
何のために仕事しているかわからないのに仕事していたら、何をしていいかもわからないし、するべき作業が明確にもならないから多くのことを失ってしまいます。
実際に自分の仕事が何のためにするものであって、どうやって進めたら効率がいいか考えながら仕事をしたほうが自分の成長もスキルの上達も全然違います。
その為には仕事の本質を得る訓練が必須です。
なら本質を得るって何?って思うかもしれませんが、それは1つしかありません。
その仕事が終わったときに何を作れるのか、何が残ってどういう結果があるのか。
それしかないんです。
その結果を先に知ることが本質を得ることであり、結果から逆算して仕事を組み立てれれば最短ルートで仕事をすることができます。
本質を考えて結果から逆算して対策をしていく
例を出すなら「透析業務」で出しましょう。
日々の透析業務の中でその1日に最も大事なことは何か。
患者さんが安心安全に透析治療をして無事に家に帰れる
ことです。
その為に
・機械の点検をして
・透析液を管理して
・穿刺から返血までをして
・処方箋を確認して
・帰宅を見送る
書いたら簡単ですが、その中には患者さんの急変だったり、注射だったり、針を刺したりなど細かいことがたくさんあります。
すごくミスが起こりやすいし、トラップが多いです。
でも、それらは出来ることが当たり前のことなんです。
でききるための方法は何か?
どうしたら安心・安全に出来るのか?
それらをしっかり考える力がすごく大事です。
社会人のスキルを身につけて成長する技士になる
仕事をしていく中で成長できない技士と成長できる技士は本当に分かれます。
・PDCAを回せるようにする
・仕事の本質を捉えられる力がある
・コミュニケーションがしっかりと取れる
この力が有るか無いかで本当に人生が変わってきます。
これは技士だけじゃなくて、技士以外の仕事についた時にも活用できるスキルです。
これからの時代は技士だけで仕事が終わる人は少なくなるかもしれません。
その為にも社会人としてのスキルを身につける事が大事なんです。
一晩で身につくものではなく、日々の積み重ねや自分の考えを持って行動することで身につくことなので大変だとは思いますが、ぜひ身につけて欲しいと思います!
以上です!