どうも、さじです。
臨床工学技士ってなんですか?
臨床の工学技士さんですから、機械をいじってる人ですか?
と知られていないのが臨床工学技士です。
今回は現役臨床工学技士のさじが、臨床工学技士についてわかりやすくまとめてみました.
・臨床工学技士をまだ知らない
・聞いたことあるけど詳しくない
もしも知らなかったら、ここで覚えてくださいね!
私たちは自分たちのことをこう呼びます。
『命のエンジニア』
では見ていきましょう。
臨床工学技士とは?
臨床工学技士について説明したいと思います。
簡単に言えば病院の中で命に関わる大事な機械の操作・保守・管理・点検を行う医療機器の専門家です。
もちろん国家資格で、専門学校か大学を卒業しないとなれない仕事です。
それについて説明していきます。
臨床工学技士は法律で定められた国家資格
まず私たちの仕事を説明するにあたり、大事な文章があるのでそれを読んでください。
臨床工学技士の法律『臨床工学技士法』から持ってきました。
厚生労働大臣の免許を受けて、臨床工学技士の名称を用いて、医師の指示の下に、生命維持管理装置の操作(生命維持管理装置の先端部の身体への接続又は身体からの除去であつて政令で定めるものを含む。以下同じ。)及び保守点検を行うことを業とする者をいう。
読みずらい文章が出てきましたね。
でもの文章で私たちの仕事については8割くらい説明できています。
私たち臨床工学技士は医師の指示の元に医療機器の操作および保守点検を行います。
これが私たち臨床工学技士が病院に必要とされる理由です。
先生は病気の治療や手術の専門家、看護師さんは患者さんのケアの専門家、理学療法士はリハビリの専門家。
では臨床工学技士は?
私たちは医療機器の専門家なんです。
病院の中における医療機器の専門家
私たちの仕事は常に患者さんの命に直結する機械が専門です。
それが生命維持管理装置と言われています。
生命維持管理装置って難しく感じるかもしれませんが、簡単なイメージを思い浮かべてください。
例えば
・オシッコが出ない人のために、行われるのが人工透析。
・息ができない患者さんを助けてくれるのが人工呼吸器。
・心臓が動くのが大変なのを助けてくれるのが人工心肺装置(PCPS)やIABP。
のように重症や緊急の患者さんに使われる機械のことを生命維持管理装置と言います。
もちろん病院の中で働いていたらそれ以外の機器に関しても操作・保守・点検・管理もしています。
病院の中ではそんなに目立つ仕事ではないですが、影から病院を支えているイメージを持ってもらえたらと思います。
臨床工学技士の仕事は大変?
生命維持管理装置の操作・保守・管理・点検と聞くと、仕事がすごく大変そうなイメージがあるかもしれませんが、全員が全員忙しいとは言えません。
それは働く環境によって仕事の内容が全然違うからなんです。
これは私の独断と偏見なので参考までにして欲しいんですが、臨床工学技士の働く環境は大きく分けて3つかなと思います。
大きな病院から小さな病院まで働き方は全然違うのででは、臨床工学技士はみんな忙しいよ!とは簡単に言えないんです。
1、大学病院や急性期病院
1つ目は大学系や救急系の病院です。
総合病院といってもピンからキリまであるので、その中で大学病院や急性期病院は診療科や医師の数が他の病院に比べて多いです。
・多くの診療科があり医師も多く居る
・症例数も多いから技士も足りない
・他の病院で見れない患者が来る
症例が多ければ多いほど業務も多いですから、いろんな経験を積みたい人が集まって忙しくなると思います。
2、中規模〜大規模総合病院
2つ目は地域の中核を担う病院系がこの分類に当てはまるかなと思います。
地域によって差はあると思いますが、病院・病院によって有る診療科と無い診療科が別れていることがあります。
その差によって業務の忙しさに差が生まれてきます。
・専門領域に特化した病院(心臓血管外科・循環器内科・脳外科)
・内科、外科が満遍なくある病院(一般的な総合病院)
・内科系が多い病院(外科件数が少なめ)
という風に見るとその差は歴然ですよね。
特化したところは専門の患者が多く流れて忙しいし、そうじゃ無いところはゆっくりだけどそれなりに仕事がある。
3、透析クリニックや一般のクリニック
透析クリニックや一般のクリニックなどに勤める臨床工学技士の場合には、勤務時間と時間外におけるオンとオフがしっかり別れている感じがします。
・透析は開始時間と終了時間が決まっている・
・夜間緊急が総合病院系に比べて呼ばれにくい
・個人病院が多いのでオン・オフがはっきりしている
医師の数も少なければ、重症の患者などは総合病院系に送る為、比較的軽傷の患者を多く見ていると思います。
なので臨床工学技士としての業務の忙しさも、透析中は忙しいかもしれませんが、それ以外に関してはあまり忙しくないと聞きます。
臨床工学技士は縁の下の力持ち
臨床工学技士はあまり表に出ることが少ない職業だと思います。
人工透析などの場合には患者さんに直接関わるので、患者さんを通して広まることはありますけど、それ以外に関してはあまり自分たちからということは少ないです。
ですが、その病院・病院で使われる機械などを点検・整備・保管をして、いつでも使える状況にしているのは私たち臨床工学技士です。
私たちは自分たちのことを『命のエンジニア』と呼んでいます。
たとえ縁の下の力持ちでも、私たちが関わって助かる命があります。
臨床工学技士は医療現場になくてはらない存在になっていると思ってもらえた嬉しいです。
もしも知らなかった人はここで覚えてくださいね!
以上です!